高血圧について
高血圧について(1)
2000年の厚生労働省の調査によると30歳以上の日本人男性の47.5%、女性の43.8%が血圧140/90mmHg以上かもしくは降圧剤服用中であり、高血圧患者は全国で4000万人にものぼると推計されています。
上のグラフで記載していますように年齢が上がるにつれて高血圧の患者さんは増えています。 外来で降圧剤を服薬中の患者さんに、いくつからが高血圧ですか?とお尋ねしても正確に答えられない患者さんが多くいらっしゃいます。また降圧剤を服用中の患者さんに何という薬を飲んでいますかと尋ねても答えられない人も多くいらっしゃいます。
自宅での血圧測定方法
<高血圧基準>
診察室血圧: 140/90mmHg
家庭血圧: 135/85mmHg
高血圧は上の表に示しましたように診察室と家庭では異なるのです。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。
- 高血圧の基準を知る。
- 普段の自分の状態(家庭血圧)を知る。
- 内服薬があれば、それについても十分知る。
上記の1~3が非常に大事です。特に自宅での血圧測定が大変大事です。上に示しましたような状況で家庭血圧を測定していただき、更に測定するだけではなく、家庭血圧を記録することが大切です。記憶より記録です。毎日記録することで様々なことがわかります。高血圧の患者さんや高血圧が心配な方は、是非実行して下さい。