池田脳神経外科TOP > 院長コラム:タバコをやめよう(3)
タバコをやめよう(3)
今回も衝撃的な写真をお届け致します。
前回もお届けしましたように、喫煙は口腔癌は3倍、喉頭癌は32.5倍危険率が上昇しますので、それなりの変化がおこってくるものと考えられます
上が喫煙していない人の肺と、1日30本×40年間喫煙している人の肺の写真です。こちらもまた一目瞭然の写真です。並べて見ると、いかに喫煙が体に良くないことかがわかります。
喫煙は言い方を変えますと「燃えかすである煙を体の中に吸い込んで吐く」という作業を繰り返すことです。そうすることで煙が通る部位を中心に、体に良くない炎症・障害がおこり続けることになります。
例えば気管支・肺胞は煙の通り道なので、喫煙によって徐々に壊されていきます。そうすることで、肺の主な作用であります換気が十分にできないようになります。更に咳・痰などの症状が出現したり、更に増悪していくと坂道・階段を上ると息切れなどもおこりやすくなったりします。
そこまでいきますと、禁煙しないとそれらの症状は改善しません。
禁煙は決して楽なものではありませんが、喫煙をやめることによって症状は改善していきますし、薬もいらなくなる可能性も高いので大変有用な方法だと思います。