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院長コラム:血液さらさらを考える(3)

血液さらさらを考える(3)

今回は抗血小板剤について考えて行きます。通常、の血管でも、心臓の血管でも、手足の血管でも年齢・高血圧・糖尿病・喫煙・高脂血症などによって動脈硬化が進行していきますと、下の絵のように大きな血管でも小さな血管でも、血管の内腔が狭くなっていきます。そこに血液を固める成分である血小板が塊を作っていき、血栓を形成していきます。抗血小板剤とは、このような機序でおこる血小板血栓を防止する薬に成ります。

院長コラム:血液さらさらを考える(3)

この血小板血栓は、脳・心臓・手足のどこの血管でも動脈硬化の進展によっておこる可能性があります。ですから、それぞれの血管が閉塞しておこる脳梗塞・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症などの病気では、抗血小板剤という薬を使うことになります。下記のような抗血小板剤をそれぞれの疾患に応じて使い分けています。単剤で使うことが一般的ですが、病態に応じて複数の抗血小板剤を併用することもあります。

院長コラム:血液さらさらを考える(3)

このような薬を使うことで、それぞれの疾患の再発防止に繋がりますが、内服すれば再発しないというわけではありません。

副作用としては出血しやすいという点があります。また、抗血小板剤では特別な食事制限はなく、納豆も普通に食べることができます。