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院長コラム:タバコをやめよう(1)

タバコをやめよう(1)

毎朝、私は雨の日以外は当院周辺の掃除をしています。駐車場や道路を見ると必ずタバコの吸い殻が1-2本は落ちています。私自身はタバコを吸いませんので、このマナーの悪さに日々憤慨しています。今回からはマナー以上に問題なタバコの害について考えて行きたいと思います。

まず最初に現在の喫煙率ですが、日本たばこ産業の調査によると平成26年成人男性の平均喫煙率は30.3%でした。 これは、ピーク時の昭和41年の83.7%と比較すると、48年間で53ポイント減少したことになります。諸外国と比べると、未だ高い状況にあり、約1500万人が喫煙していると推定されます。

これに対し、成人女性の平均喫煙率は9.8%であり、ピーク時の昭和41年の18.0%と比較すると減少していますが、ここ数年は横ばいといった状況が続いています。

院長コラム:タバコをやめよう(1)

上の絵は禁煙治療を促すポスターです。このポスターは22歳の双子の姉妹が、一方がタバコを吸い続けて40歳のときにどうなるかを予想して、メークによってシミュレーションした映像です。見ていてどうでしょうか?同じ年齢には見えない雰囲気です。実際「Plastic and Reconstructive Surgery」という医学雑誌で、米オハイオ州で開かれた双子のイベントで、79組の双子と面談した結果、喫煙習慣が双子の顔つきの違いにはっきりと変化があるということがわかりました。喫煙者上眼瞼(うえまぶた)が下がり、顔のしわが多くなる傾向にある。特にほうれい線がくっきりとしていて、唇にしわが寄りアゴがたるんでくるという結果が得られています。上記の双子姉妹の喫煙している方はその特徴をとらえていると思います。

院長コラム:タバコをやめよう(1)

また、上のグラフのように喫煙者と非喫煙者は平均寿命として10年短いというデータがあります。生命保険でも喫煙者と非喫煙者では掛け金が違うのも、このようなデータに基づくものです。