池田脳神経外科TOP > 院長コラム:脂質異常症(高脂血症)について
脂質異常症(高脂血症)について
高コレステロール血症や高脂血症とも呼ばれます。住民検診や会社の検診などでも目にされたこともあるかと思います。我々が通常採血して検討する項目は以下の通りです。
- 総コレステロール (TC:150-219mg/dl)
- LDLコレステロール(LDL:70-139mg/dl)
- HDLコレステロール(HDL:40-90mg/dl)
- 中性脂肪(TG:50-149mg/dl)
以前は総コレステロール値で治療の適否を決めていましたが、最近は善玉コレステロールであるHDLコレステロールや悪玉コレステロールであるLDLコレステロールなどを治療の指標にしています。
LDLコレステロールは血管に悪さをするコレステロールです。下のグラフにありますようにLDLコレステロールが高ければ高いほど心臓病の割合が増加していきます。
逆にHDLコレステロールは血管の動脈硬化を改善するような働きのあるいいコレステロールです。ですから下のグラフにありますようにHDLコレステロールが多ければ多いほど、脳梗塞をおこしにくいことが報告されています。
検診やかかりつけの診療所で採血されましたら、是非LDLコレステロールとHDLコレステロールの値に着目してみてください。