池田脳神経外科TOP > 院長コラム:高尿酸血症(痛風)について(1)
高尿酸血症(痛風)について(1)
痛風という病気は比較的に聞きなじみのある病気で、血液中の尿酸値が高くなり、写真1のように足の親指などの関節内に沈着することで炎症をおこし、激しい痛み、腫れ、熱などを生じます。足の親指に痛風発作がおこりやすい理由としては、体温が低く、運動で刺激や外傷を受けやすい部位であるためと考えられています。
日本人の成人男性の25%以上が高尿酸血症にかかっており、高尿酸血症によって発症する痛風の患者数は全国で約70万人以上と言われ、グラフ1で示しますように年々増加しています。男性では思春期から徐々に尿酸値が上昇しはじめますが、女性の場合は閉経するまで低値であり、閉経後に上昇し男性の値に近くなります。そのため高尿酸血症(痛風)の患者さんの多くは男性であり、女性の割合は低くなっています。
原因は欧米型食生活やアルコール摂取量の増加、肥満などで、放置すると腎障害や尿路結石などをおこしやすく、脳血管障害をおこす危険性も高まります。高尿酸血症をきたしやすい要因についてあげてみます。
- 男性
- 肥満
- 肉食中心の食生活
- お酒をよく飲む
- 水分をあまりとらない
- 果糖のとりすぎ
- 激しい運動をしている
- 家族の中に痛風患者がいる