池田脳神経外科TOP > 院長コラム：子供の頭部外傷について
頭部外傷の注意点
乳幼児は自分の状況をうまく表現できないことが多く、保護者の方が外傷の程度や現場の確認が把握できないまま来院されることが多いようです。
私が診療する時に、聞きたいポイントは以下のようなことです。
※ 慌てずに受診される前に確認してみてください。
- 何時頃の受傷か
- どのようにして頭を打ったか
（階段を何段落ちた、ブランコから落ちた） - 落ちた場所は（フローリング、コンクリート、土の上）
- 受傷直後の状況（すぐに泣き出した、意識をなくした）
- 頭以外に受傷したところはないか
頭部外傷後の観察項目
頭部打撲時の最も大切なチェックポイントは意識状態を十分観察することです。
特に一昼夜は以下のポイントを中心によく観察してください。
※下のような症状がない場合でも、お子様の様子が少しでもおかしいと思う事があれば医療機関に相談したり、受診されることが大切です。
- グズついたり、不機嫌になる
- 呼びかけても目を覚まさない。または、すぐに眠り込む。
- 頭痛が徐々に強くなる。
- 吐き気がでたり、吐いたりする。
- 手足に力が入りにくい。しびれる。
- 物が見えにくい。二重に見える。
- ひきつけがおこる。