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MRIについて
MRIはMagnetic Resonance Imagingという言葉の略で、日本では核磁気共鳴画像診断法と呼ばれます。強い磁界にさらされた原子核が特定の周波数の電波に共鳴して、自ら電波を発生するという核磁気共鳴という現象を利用した画像診断法です。この検査は強力な磁石と電波を使用して行う検査で、体に害はありません。この検査によく似た検査でCTという検査があります。CTはComputerted Tomographyの略で、コンピューター断層撮影と呼ばれ、放射線を使って行う検査になります。
MRIは日本では診断・治療に欠かせない一般的な検査機器ですが、他の諸外国ではそれほど一般的ではありません。2004年のデータですが日本では人口100万人あたり47.5台のMRI装置が稼働していますが、ドイツでは6.6台(13.9%)、フランスでは3.2台(6.7%)と日本は他の先進国に較べると突出してMRIが多い状況です。このことは日本は他の先進国に較べると人口当たりの医師数では最低レベルにあるにも関わらず世界一の長寿国である理由の一つになっているのかもしれません。
MRIの利点
- 磁石の検査であるために、放射線被曝がありません。(妊婦でも検査可能です。)
- 造影剤を使わなくてもMRAと言われる血管撮影の検査ができる。
MRIの欠点
- 検査時間が長い
- 騒音がある
- 心臓のペースメーカーなどの磁気に反応する金属が身体の内部にあると検査できない
- 動きに弱いため心臓・肺・消化管(食道・胃・腸)などの検査には不向き
MRIの料金
1割負担:2000円前後 2割負担:4000円前後 3割負担:6000円前後検査したフィルムの枚数によって異なります。造影検査を行いますと更に高くなります。
MRIの撮影時間
撮影する部位や撮影方法によって前後します。約20~30分ほどかかります。