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院長コラム:タバコをやめよう(2)

タバコをやめよう(2)

「お酒は百薬の長」と言われ悪い点ばかりではなく、いい点をクローズアップされることが多いのに較べ、「タバコは百害あって一利無し」と言われます。

なぜ百害あって一利無しなのでしょうか?タバコの煙には、4,000種類以上もの化学物質が含まれています。そのうち、発がん性物質が60種類程度あると言われています。そのため、喫煙者では非喫煙者に比較してがんの発生率が高いことがよく知られています。また、がん以外の三大疾病である心臓病・脳卒中の発生率が高くなるからです。

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国立がん研究センターの予防研究グループの研究では、喫煙者は非喫煙者と比較すると1.53倍がんの確率が高くなると言われています。内訳は上の表にもありますが、肺がん4.5倍食道がん2.2倍胃がん1.5倍喉頭がんに至っては32.5倍と極めて発生率が高くなります。

先程書きましたようにタバコの煙にたくさんの発がん性物質があるために、その煙が直接広がる口~のど~肺といった部分の癌の危険度が非常に高くなります。

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また、脳卒中も上のグラフのように危険度が高くなり、中でも脳梗塞の危険度が最も高くなることが知られています。これは本数が増えると危険度も高くなるようです。

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心疾患もNIPPON DATA 80によりますと過去に20本以内の喫煙をしていた人は1.7倍、過去に21本以上喫煙した人は2.1倍、現在20本以下で4.2倍、現在21本以上喫煙している人は7.4倍心疾患による死亡率が上昇することがわかっています。

次回はがん・心臓病・脳卒中といった三大疾病以外の疾患でのたばこの危険性についてお届け致します。