池田脳神経外科TOP > 院長コラム:クモ膜下出血について(2)
クモ膜下出血の治療は破裂した脳動脈瘤が再破裂しないように処置を行うことです。治療方法は大きく2つに分けられます。以前から行われています全身麻酔で大きく頭を開頭して行う開頭手術と、約15年程前から行われるようになった開頭せずに血管の中にカテーテルを入れて行う血管内手術の2つの方法があります。
1) 開頭手術(脳動脈瘤クリッピング術)
脳動脈瘤の根元の部分を血管の外側からチタン製のクリップではさみ、破裂を予防します。
2) 血管内手術(脳動脈瘤塞栓術)
下の図のように患者さんが仰向けに寝た状態で、太ももの血管からカテーテルという管を入れて、透視の映像を見ながら脳動脈瘤の近傍までもっていきます。プラチナ製の非常に柔らかなコイル(2D・3D)を動脈瘤の中に詰めていく治療法です。